北海道開拓の村で馬車鉄道が運行開始。北海道らしさを存分にアピールしてほしい。
札幌市厚別区にある北海道開拓の村で、名物の馬車鉄道の運行が今年も始まりました。約500メートルの区間をゆっくりと進み、市街地と農村部を結ぶルートを5分ほどかけて巡ります。
実際に乗った人からは「ゴトゴトとした感覚が心地よい」といった声もあり、開拓時代の雰囲気を体で感じられる体験として親しまれています。
今回は、この取り組みから考える「北海道の価値」についてお伝えしていきます。
※今年の運行は11月末ごろまで続く予定です。
北海道だからこそ成り立つ体験

馬車鉄道の魅力は、単に珍しい乗り物というだけではありません。北海道の歴史や環境としっかり結びついている点に意味があります。
北海道は開拓の歴史を持つ地域であり、広い土地の中で人と自然がどう関わってきたかが今の文化にもつながっています。その背景があるからこそ、馬車という移動手段が単なる演出ではなく、実感を伴った体験として成立しています。
さらに、広い敷地とゆったりとした時間の流れも北海道らしさの一つです。都市部では再現しにくいスケール感や空気感があるからこそ、こうした取り組みが無理なく成り立っています。
レトロな体験が「観光の価値」へ
馬車鉄道は、スピードや効率とは真逆の体験です。ゆっくり進む時間や、あえて不便さを感じる部分が、そのまま価値になっています。
北海道開拓の村では、当時の建物や街並みも再現されているため、移動そのものが観光体験になります。乗り物に乗るというよりも、その時代の中に入る感覚に近いかもしれません。
こうした体験は、ただ見るだけの観光とは違い、記憶に残りやすい特徴があります。だからこそ、毎年多くの人が訪れる理由になっています。
海外からの観光客にも分かりやすい魅力
馬車という存在は、国や文化が違ってもイメージしやすいものです。さらに、北海道の自然や開拓の歴史と組み合わさることで、日本独自の体験として成立しています。
インバウンド視点で見ると、以下の要素が揃っています。
- 言葉がなくても伝わる
- 体験として分かりやすい
- 写真や動画に残しやすい
海外観光客にとっても参加しやすく、満足度の高いコンテンツになっています。
地域の特徴を活かした取り組みが観光の強さになっている
今回の馬車鉄道のように、その地域にしかない背景を活かした取り組みは、観光としての強さにつながります。
北海道は広さや自然、そして開拓の歴史という明確な特徴があります。それをそのまま体験として提供できる点は、大きな魅力です。
単に新しいものをつくるのではなく、もともとある価値をどう見せるか。こうした視点での取り組みが増えていくことで、北海道の観光はさらに深みのあるものになっていきそうです。